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高森明勅
2014.6.13 13:25

国民は「男系の男子」限定による皇室滅亡を望むのか?

国民の一部に、明治の皇室典範に初めて規定された、
側室に支えられた”「男系の男子」限定を、側室不在(!)
の状況下でも固執しようとする人々がいる。

もし彼らの言う通りにすればどうなるか?

直系も傍系も、側室によって男系の血筋が保たれて来た。

だから、側室不在で皇位継承資格を「男系の男子」だけに
限定すれば、
早晩、継承者がいなくなるのは自明。

皇室は確実に滅びる。

従って、選択肢は2つ。

男系主義をどこまでも「堅持」して皇室が滅びるのを座視するか、
それとも、
側室不在の現実を踏まえて「男系の男子」限定を見直し、
双系の伝統に立脚して真剣に皇室の存続を図るか。

どちらを選ぶべきかは明らかだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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